レンジフードを分解してみよう

年末の大掃除で気になるところのナンバーワンはレンジフードではないでしょうか。
見るからにベタベタしていて触るのも気が進まないものです。フィルターくらいは外して洗ってはみるものの、その奥をどう掃除していいか分からない方も多いと思います。
レンジフードの汚れは、主に油とホコリです。料理の際に発生する油分を含んだ蒸気や煙を外に出すのが役割ですが、その時に室内のホコリも一緒に吸い込んでしまいます。最近では常時換気に使われていて一日中回っているご家庭もあるので、そういうお家のレンジフードは特にホコリを多くため込んでいます。
汚れ具合がそれ程重度でなければ、ぜひご自分でレンジフードをお掃除してみましょう。

〇まずは準備
清掃中に発生する水や汚れで周辺が汚れるのを避けるために、換気扇下のガス台はもちろん、キッチン全体をビニールシートでしっかり養生してから、作業を開始します。床にも油が飛び散る場合もあるので、新聞紙などで養生しておいた方がいいと思います。
分解自体はそんなに難しい作業ではありません。ドライバーや手袋があれば、簡単にファンを取り外せます。ただし、高所での作業になるので、脚立や椅子など安全に作業できる足場を準備して、十分注意して実施してください。

〇レンジフードの構造と手順

  • レンジフード本体:コンロ上部に設置されたファンとカバーが一体となった換気設備
  • フィルター:換気扇の内部に油が入り込むのを防ぐ(最近はない物も増えている)
  • シロッコファン:たくさんの細長い羽根が付いた円形のファン(多翼送風機)
  • カバー:料理で出た煙や油を効率よく吸い込むために、レンジフード本体に設置されている傘のような部分(機種によっては外せないものもある)
  • 整流板:ない物もありますが最近は主流となっている

換気扇の掃除方法は、分解→洗浄→組み立ての順番で進めるのが基本。フィルターやファンに付いた頑固な油汚れは、つけ置き→ブラシで擦るを繰り返して少しずつ取ります。

  1. カバー・フィルター・シロッコファンを外す(分解)
  2. 外したパーツをつけ置き→擦り洗い(洗浄:フィルター、シロッコファン)
  3. ドラム内部の油汚れをそぎ落とす(洗浄:本体内側)
  4. レンジフード表面の拭き上げ(洗浄:本体外側・カバー)
  5. 組み立て

カバーの外し方
カバーが付いたままでも、フィルターやシロッコファンの掃除はできますが、作業の邪魔になるため、できれば外しておきましょう。最近のレンジフードは、カバーはなく整流板を外すとフィルターが見えてきます。カバーがあるタイプは、ネジは左右にありますが、両方を一気に外すと、カバーが落下する恐れがあるため、手でしっかり支えながら一つずつ順番に外します。ネジを外したら、両手で支えながらカバーを垂直に持ち上げます。そのまま手前に引くと、カバーが外れます。

シロッコファンの外し方
フィルターを外すと、中央にカタツムリのような形のドラムが見えます。カバーを外さずに掃除を行う場合は、ファンを外す前に電源プラグを抜きましょう。シロッコファンの周りにある円盤状の部品(ベルマウス)を取り外してから、ドラム中央にある大きなネジを回すと、シロッコファンが取り外せます。シロッコファンが回転しないように手で押さえてから、ネジを緩めてください。なお、ファンがささっている支柱は強い力が加わると曲がってしまうため、ファンを抜き取る際は、まっすぐ、慎重に抜き取りましょう。
※シロッコファンの取り外し方は、取扱説明書で確認してください。ベルマウスがない場合や、ネジを回す方向が一般的なネジとは逆方向(時計回り)の場合もあります。

外したパーツをつけ置き洗い
換気扇から外したパーツはすべて、シンクで洗剤を入れたお湯につけ置きします。部品がしっかりと浸かるように、大きいバケツやゴミ袋などを用意しましょう。つけ置きに使うお湯の温度が高すぎると、パーツの素材が傷んでしまうので、お湯は60℃くらいがベスト。給湯器などで一時的に温度設定を高温に変更すると便利です。つけ置きしたまま長時間放置するのではなく、5分たったらブラシで擦って、汚れが残っていたら再度つけ置きを繰り返します。
頑固な油汚れは1度擦っただけでは落ちません。分厚い油汚れを少しずつ削り落としていくようなイメージで、複数回に分けて擦りましょう。油の層が分厚い場合は、カニスプーンで削ってから漬け置きする必要があります。
また、お湯に溶かす洗剤は、食器用洗剤(中性洗剤)よりも、アルカリ性の洗剤が適しています。塗装が剥がれかけている場合は、重曹やセスキ炭酸ソーダなどもいいですが、いずれにしても塗装剥がれは免れないことも多いです。

ドラム内部
パーツのつけ置き時間で同時進行するのが、レンジフードやドラムの内側の掃除です。まず、表面の油汚れをヘラでそぎ落とします。ドラム式換気扇の場合、使っているうちに内部に油汚れが溜まっていきます。汚れがひどくなると、シロッコファンの回転を邪魔することもあります。内部に溜まった油はちょっとやそっとでは取れません。高所作業かつ、力のいる作業なので、自信のない方は無理せずハウスクリーニングのプロにお願いするのがおすすめです。
残った油汚れは、洗剤を吹き付けた後、約30秒置いてから擦ります。弱い洗剤から順番に使用し、弱アルカリ性の洗剤で落ちない頑固な油汚れには、マジックリンなどの強アルカリ性の洗剤を使用します。汚れを拭き取る際は、表面の塗料を傷めないように、キッチンスポンジやタオルなど柔らかいものを使いましょう。

表面とカバーの拭き上げ
最後に、弱アルカリ性洗剤とタオルで、レンジフード表面の汚れを落としていきます。掃除の鉄則は上から下へ。洗剤が垂れるのでフードの上から順番に掃除していきます。内と同じように、弱アルカリ性の洗剤→強アルカリ性の洗剤の順番で使用します。レンジフードの表面は外からも見える場所なので、塗装が剥げないように、やさしく拭き上げましょう。拭き染みを防ぐために、水拭きと仕上げにタオルで乾拭きするのがポイントです。

〇まとめ
実際にご自分でお掃除するのは大変ですし道具や洗剤選びも難しいと思います。YouTubeなどの情報もバラバラでどれが正しいかも判断するのが難しいと思います。何でもそうですが、大切なのは道具と手順です。ひので商店オンラインセレクトショップなら、正しい道具と説明動画がセットになっていますので初めてでもプロ並みの作業時間で嫌だったお掃除も楽しくなるかもしれません。