エアコンに黒い点々

久しぶりにエアコンを使ったら黒い粉が落ちてきた…
賃貸住宅のエアコンの吹き出し口に黒い汚れがいっぱい…

心当たりがないのに、急にエアコンから黒い粉(つぶつぶ)がポロポロと降ってきたら、相当に気持ち悪いと思います。ここでは、エアコンから出る黒い粉の正体や確認すべき場所、自分でできる対処法などを紹介していきます。

中には土と間違える人もいますが、黒い粉の正体はカビである場合がほとんど。そのため、見つけたらエアコンのお手入れサインだと思って、放置せずに早急に対処してください。 
エアコンから黒い粉が下に落ちてきて、よく見るとルーバーやファンにも黒い点がびっしり…。

一体、エアコンに付着する黒い粉は何なのでしょうか

エアコンから落ちてきたり、本体やフィルターなどに付着していたりする黒い粉は、カビとホコリが混ざったもの。少々であればエアコンから落ちてくることはありませんが、それが落ちてくるとなるとエアコン内部では相当カビが繁殖していると考えられます。

カビやホコリはアレルギーの原因や、免疫力が弱い方だと肺炎や敗血症などの原因になったりするので、黒い粉が落ちてきた場合は、すぐに掃除して対処しなければなりません。

●エアコンにカビが発生する仕組み

エアコンは、部屋の空気を取り込み、冷却器で冷やして冷風を送るという仕組みになっています。
そのため、取り込んだ空気を冷やした際に水が内部に溜まり、通常はドレンホースを伝って外へ流れていくのですが、エアコンを切ったあとは水が溜まった状態になってしまいます。
内部に水があると当然湿気が溜まり、カビが発生しやすい環境に。ホコリも部屋の空気を取り込む際に入ってしまうので、ホコリをエサにしてカビが繁殖してしまいます。

黒い粉というより粒状である場合は、ゴキブリのフンである可能性も

エアコンは、ドレンホースを通じて外につながっていますし、エアコン内部は暗いのでゴキブリが巣を作るのに絶好の環境なのです。もし、エアコンから黒い粒が降ってきたり、エアコンの下だけ黒い粒が落ちているようであれば、ゴキブリが潜んでいる可能性が高いです。

エアコンのどこに黒い粉が付いているか以下の3つの場所をチェックしてみましょう。

  • 吹き出し口
  • 奥の送風ファン
  • カバーを外し、フィルター奥のアルミフィン

まずは、フラップ(吹き出し口)と呼ばれる羽根の部分。風向きを調整しているところです。その部分に黒い汚れがないか確認しましょう。フラップは自分で掃除することができるので、アルコール除菌スプレーを使い、以下の自分でできる掃除方法を参考にして掃除してみてください

次に、フラップの奥の送風ファンの部分。懐中電灯や、スマホなどの機能を使って照らしてみるとよく見えますよ。自分で綿棒などを使って掃除することもできますが、かなり骨の折れる作業となり、事実上、完全にカビを除去するのはほぼ不可能です。

最後にエアコンのカバーを外すが上げるかして、内部を露出させてください。エアコンのホコリフィルターが付いているので外しましょう。エアコンフィルターを外すとアルミフィンと呼ばれる熱交換器があり、この部分に黒い汚れがあればそれはカビです。ここも素人がカビを完全に取り切ることが難しい場所なので、プロのエアコンクリーニングに任せましょう。

エアコンから黒い粉が落ちてくるということは、相当カビが繁殖している証拠です。すぐに対処しなければ健康に悪影響を与えることになりかねません。自分でできる掃除方法もありますが、故障リスクも高いのでプロのエアコンクリーニングに依頼することをおすすめします。