温度設定を1℃下げると電気代はいくら変わる?
気軽に上げたり下げたりしがちな設定温度ですが、電気代にどれほどの影響を与えているのでしょうか。一般的に冷房の設定温度は、1℃ごとに消費電力が10%ほど変わると言われています。
資源エネルギー庁の調査6)によると、外気温度31℃で冷房の設定温度を27℃から28℃にした場合(使用時間:9時間/日)、年間で30.24kWh、電気代に換算すると約820円の節約になります。1℃だけではあまり大きな差に感じられないかもしれませんが、これが2℃、3℃となると大きな差になるため、油断は大敵です。
理想の設定温度は?
節電にあたって理想の設定温度として、環境省では28℃が推奨されています。しかしながら、冷房を28℃に設定しても、暑さを解消できずにストレスが溜まったり、汗をかいて結果的に洗濯物が増えたりと、快適な生活とは言いがたくなる場合もあります。
28℃を目安にしつつ、自分の体調やストレスに合わせて臨機応変に設定温度を変えましょう。また、人間の体感温度は気温だけでなく湿度、風の有無といった要因によっても上下します。また、扇風機との併用など様々な工夫を施すことで設定温度を控えめにするのも、節電に必要なポイントです。
設定温度を下げすぎてしまうのは、エアコンの効き目が落ちているからかも
エアコンの効きが悪い…と、18℃や19℃といった極端な設定温度で冷房を使っているという状況もありがちです。そういった状況は、エアコンの掃除不足が原因かもしれません。エアコンに汚れが溜まっていると、冷房の効き目は大幅に落ちてしまいます。
エアコンは掃除を怠っていると、内部でカビが繁殖します。カビがエサとするのは、エアコンで発生する結露に付着したホコリです。ホコリが内部に吸い込まれないようにするためには、フィルターを定期的に掃除しなければいけません。ほとんどの人は1シーズンに1回しか掃除をしないと思いますが、本来ならエアコンを使っているシーズンは2週間に1回ほどフィルターを取り外し、水洗いするのが理想的です。
とはいえ、実際にその頻度で掃除をするのは面倒ですし、現実的ではありません。そこでおすすめしたいのが、定期的に表面のホコリを歯ブラシなどで床に落とし、掃除機で吸い取ること。それだけでもエアコンの効き目は落ちにくくなります。
また、カビの発生を防ぐ方法を実践するのも効果的です。冷房を止める際にはいきなり電源を切らず、5分〜10分ほど「送風」運転をしてみてください。冷房の運転直後に電源を切ると、エアコン内部の冷たい空気が一気に常温へと戻るので、結露ができやすくカビの原因になります。春や秋といったエアコンを使わないシーズンでも、1カ月に一度は5分〜10分ほどの送風運転を行うようにしましょう。フィルターにホコリが積もった状態を解消でき、こちらもカビの対策になります。
温度設定を変える前に、まず風量の調節を
冷房をつけていても暑いと感じた時、設定温度を変える前にやってみてほしいのが、風量の調節です。実は、風量を強くすることは電気代にはそこまで影響がありません。風が強いだけでも体感的にはある程度涼しく感じるはずです。
むしろ注意したいのは、風量を抑えすぎることです。外の気温と室温の差が大きい状態で風量を「弱風」などに設定していると、エアコンの内部は吸い込んだ空気を懸命に冷やしているのに、風量不足でなかなか部屋が冷えず、エアコンはずっと全力で稼働する…という悪循環に陥ってしまいます。
風が気になるようなら、スイッチの入れ始めたタイミングに強風で一気に部屋を冷やしてから風量を下げるか、風量を自動に設定するとよいでしょう。
