大掃除なんて

私自身は「大掃除」なんて何時やってもいいと思っています。

ただ、「気分」になるのはやはり年末です。ちなみに今年は、12月に入ってから3回に分けて行いました。お掃除のプロとしての意見としては、暑くも寒くもない時期にやるのがベストだと思っています。

当店のお客様で言えば、「年末はバタバタするから」と言う理由で10月や11月にされる方が年々増えてきています。それとは別の考え方で言えば、「年始にお客さんが来なくなったから」別に年末には拘らない方もいらっしゃるので、価格が安くなる年明け以降にされる方もそこそこいらっしゃいます。

・大掃除の由来

年末大掃除は、一年間使い続けたかまどの煤を落とす「煤払い」という行事がルーツになっています。古くから日本には「年神様」という神様への信仰があり、この年神様は火の神様でもあるそうです。お家の中で火を扱う場所である台所やかまどに溜まった煤を払うことで、火の神様である年神様を迎え入れ、一年の家族の安泰と繁栄を願うというのが、大掃除をはじめとするお正月の準備の由来となっているのだそうです。

・本当の 大掃除は12月13日

年末大掃除のルーツとなった「煤払い」は、昔はどこの家庭でも12月13日に行っていたといわれています。この12月13日(旧暦)は、婚礼以外はすべてにおいて縁起が大変よく、大吉日といわれていたため、江戸城の煤払いをする日と定めたところ、それが一般にも広く浸透したのだとか。年神様は火の神様だけでなく、農耕の神様でもあるため、五穀の豊穣などの福徳を授けてくれるといわれています。大掃除は、年神様をゲストとして丁重に迎えるための準備ですので、12月13日という縁起の良い日に行うのが良いとされていたわけです。

 ・大晦日はNG

年末大掃除をするに12月13日は縁起が良いといわれていますが、現代の12月13日といえば、年の瀬で大忙しの時期です。「大掃除をいつやるか」について調査したアンケートでは、最も多くの人が12月30日と答えているそうです。一般的な企業は12月29日~翌1月5日までをお正月休みと定めていることが多いため、多くの人がお正月休みに入る12月30日近辺を大掃除の日と決めているようです。

しかし、「煤払い」は縁起をかつぐ行事です。12月13日が大吉日といわれるように、その逆である「大掃除をするには縁起の悪い日」というのも存在します。たとえば12月29日は、「二重苦」という語呂合わせが連想されるため、お正月の準備をするには縁起の悪い日とされています。また、大晦日は「一夜飾り」といわれ、大晦日にする急ごしらえのお正月準備は、「お葬式の準備と同じ」「神様に対して失礼にあたる」として禁忌とされているそうです。さらに、12月30日も、旧暦の大晦日にあたるため、縁起がよくないとされる場合もあるそうです。 

・大掃除で運気はUP

汚れている場所をキレイにし、不要なものを片付ける、といった作業をするお掃除・お片付けは、運気をアップさせるのに最適されています。特に、家中をキレイにする大掃除は、一年間で溜まった悪い運気をキレイに掃き清めることができるといわれており、風水などの分野でも非常に重要なイベントとされています。そのなかでも、大掃除をすると特に開運効果が高いと言われている箇所がいくつかありますので、ご紹介いたします。

玄関

そのお家へやってきた人全員が通る場所である玄関は、いわばお家の顔、ファーストインプレッションです。玄関は人だけでなく、幸運も最初に通る場所といわれています。そんな玄関が汚れていたり、散らかっていると、運気が停滞し良くないとされています。日頃から玄関にはなるべく靴などを出しっぱなしにしないようにしましょう。また、玄関は外からのホコリなどが溜まりますので、家の中でも特に汚れやすい箇所ともいえます。

トイレ

トイレは、人の排泄物を流す場所です。気を付けていてもどうしても汚くなりがちな場所ですが、トイレを汚れたまま放置していると、悪い運気が溜まってしまうとされています。また、トイレは訪ねてきたゲストが使う場所でもあります。できれば普段からキレイにしておきたい場所です。普段はトイレ用の洗剤や市販品のトイレ掃除道具を使ってキレイにしておき、大掃除では便器のフチの裏側や、トイレタンクの内部、換気扇など、少し手の込んだ場所にも注意を向けてあげると良いでしょう。 

キッチン

冒頭でも触れましたが、キッチンは火の神様でもある年神様が宿る場所ですので、大掃除では特に念入りにキレイにしておきたい場所です。そのなかでも特に、火を扱うコンロ周りは時間と手間をかけたいところ。コンロや魚焼きグリルに溜まったコゲつきや、レンジフードの内部に堆積した油なども、大掃除でキレイにしておきましょう。また、キッチンは人の身体のもとになる料理を作る場所です。風水では、キッチンをキレイにしておくことで、料理にも良い運気が宿ると言われています。コンロ周りなどは普段から気を付けてお掃除しておくと、年末大掃除で苦戦することも少なくなります。

 ・年末に大掃除は時代錯誤

一年のケジメであり、新年を健やかに過ごすための行事である大掃除ですが、フレキシブルに働く現代人には、少々「時代遅れ」という認識も増えてきているようです。大手のハウスクリーニング社が実施したアンケートでは、年末大掃除を行うと答えた人は、全体の約4割程度しかいなかったとのことです。

また、同アンケートで年末大掃除をすると答えた人に「大掃除をいつやるか」と問うたところ、「11月中」あるいは「1月に入ってから」と答えた人が過半数を超えたという結果も出ています。2月といえば、飲食店や物流業界など、多くの業界の繁忙期です。忙しく休みのない12月に、わざわざ大掃除の予定を詰めこんでバタバタするよりは、前倒し・先送りで対応しようという人が増えていることが、この意識調査から伺えます。