エアコンをクリーニングせずに使っていると、さまざまな問題が起こりやすくなります。なかには人体に影響するケースもあるため、「エアコンクリーニングはしないほうが良い」とはいえません。
では、具体的にエアコンクリーニングをしないとどうなるのでしょうか?以下で詳しく解説していきます。
その1 カビ臭くなる¥
エアコンクリーニングをしないまま使い続けると、内部にカビが発生して臭いやすくなります。
とくに梅雨や夏場はこれらの条件が揃いやすくなります。
カビが発生しているエアコンから出た空気には、「カビの胞子」や「カビの胞子を含んだホコリ」が含まれる場合があり、これらがカビの臭いを発します。エアコンのカビ臭を取り除くにはクリーニングする以外に方法はありません。
その2 健康被害につながることもある
上記で説明したようにエアコン内部にカビが繁殖している場合、カビの胞子が風と一緒に排出されているかもしれません。人によってはカビの胞子を吸い込むことでアレルギーを引き起こしたり、病気になったりと健康被害につながることも……。エアコン内部で繁殖したカビが原因となる可能性のある病気には、以下が挙げられます。
- 気管支炎喘息
- アトピー性皮膚炎
- 過敏性肺炎
- 夏型過敏性肺炎
とくに免疫力の弱い乳幼児や高齢者には注意が必要で、部屋の空気が体にとって悪影響にならないように気をつけたいものです。また、健康な人でもたまたま体調が悪く、免疫力が低下している場合には上記の病気を発症する可能性は十分あります。
その3 効きが悪くなる
エアコンフィルターや熱交換器(アルミフィン)にホコリや汚れが蓄積すると、目詰まりを起こしてエアコンの効きが悪くなります。目詰まりを起こすことで吸い込む力も吐き出す力も弱くなるため、従来の設定と同じにしていても効果を感じにくくなるのです。また、ホコリによって空気の流れがさえぎられると、より多くの空気を流そうとたくさんのエネルギー(電気)が必要になります。多くのエネルギーを使うと、電気代が上がる原因につながります。「最近電気代が高い」と感じる場合、内部のパーツが目詰まりを起こしているのかもしれません。逆にいえばエアコンクリーニングでホコリを除去するだけで、エアコンの効きがよくなって電気代が安くなる可能性もあるのです!
その4 故障する可能性もある
上記で紹介したフィルターや熱交換器の目詰まりは、効きを悪くするだけでなく、エアコンに余計な負荷をかけることにもなります。
エアコンは本体のどこかで不具合が起こっていても、温度調節のためにパワーを使う家電製品です。
私たち人間のように「この部分が悪いから、少し休もう」という意識はありません。むしろ必要以上の負荷がある状態でも使えてしまう、とも言い換えられるでしょう。
とはいえ余計な負荷は故障の原因につながります。エアコンの寿命を少しでも長くするためにも、定期的なクリーニングでホコリや汚れを落としておくのがおすすめです。
但しクリーニングできないお琴もある
エアコン内部を清潔に保つためにクリーニングは欠かせませんが、その一方で「クリーニングできない」もしくは「しないほうがよい」というエアコンもあります。
たとえば、温度調節ができない・異音がするなどの不具合が認められる状態でクリーニングをおこなうと、エアコン本体の故障につながる可能性があります。
不具合の原因がホコリや汚れであればクリーニングで解消しますが、部品の破損や冷媒ガス漏れなどの場合はクリーニングしても改善しません。
もし「最近エアコンの調子が悪い」と感じるのであれば、点検したうえでクリーニングを依頼しましょう。
また、はっきりとした不具合は認められないエアコンのクリーニングでも、「絶対に故障しない」とは言い切れません。そのため、故障すると生活に困るタイミングや時期は避けるのが無難です。
製造から10年以上経つ古いエアコンについては、下記で解説していますので、そちらを参考にしてくださいね。
