夏場になると、話題になることが多い「エアコンの電気代」。
立ち上がりの消費電力が大きいので「つけっぱなしのほうが、実はお得」と、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
そこでここでは、エアコン(冷房)を1ヶ月つけっぱなしにしたときにかかる電気代や、エアコンの電気代の仕組みを解説します。
※ 結論から先に言えば・・・
エアコン(冷房)つけっぱなし時の1ヶ月の電気代は?
エアコンを1ヶ月間つけっぱなしにしておくと、月の電気代は4,350円程度かかります。
日立のエアコン「RAS-X40L2」の消費電力を例に、実際に計算してみましょう。
日立(HITACHI)の「RAS-X40L2」消費電力
- 冷房(11~14畳):880w(最小値155w~最大値1,800w)
- 暖房(11~14畳):920w(最小値135w~最大値3,900w)
消費電力は、商品の本体やカタログなどにワット(W)で表示されています。
消費電力はWで表示されているので、まずkWに変換しなければなりません。「1kW=1,000W」のため、920Wでは0.92kW、880Wでは0.88kWとなります。
1時間あたりの電気代の計算式
1時間あたりの消費電力(kW)×料金単価(円/kWh)
料金単価は、電力会社や時期によって変化しますが、目安は1kWhあたり27円※1です。
例のように、日立のエアコンを880Wで冷房運転したときに発生する電気代は、1時間あたり0.88kW×27円で23.76円になります。
エアコンは常に同じ消費電力で動いているわけでないので、毎時間23.7円かかっているわけではありません。
次の式は、冷房を12時間つけっぱなしにする場合、立ち上がりで最大の1,800Wを1時間使用し、設定温度に達したら155Wで運転するモードに切り替わる場合の計算式です。
冷房を12時間つけっぱなしにする場合
- 最初の1時間…1.8kW×27kWh=48.6円
- 残り11時間…0.155kW×27kWh×11時間=46.035円
つまり、12時間合計で約95円になることが分かります。24時間つけっぱなしにしても約145円です。
1ヶ月間30日とすると、月の電気代は145円×30日=4,350円となります。
エアコンのみの電気代で4,350円なので、割高に感じる人も多いことでしょう。
ただし、エアコンの電気代は、外気温やエアコンの性能、建物の作り(鉄筋か木造)など細かい条件でも変動するので注意が必要です。
たとえば、外気温が下がる深夜帯は、つけっぱなしよりも切ったほうが安くなる可能性もあります。
エアコンを28度設定でつけっぱなしにすると、電気代は安くなる?
エアコンを28度設定でつけっぱなしにすると、電気代が安くなる場合があります。環境省は、冷房の設定温度を1度高くすると約13%の消費電力の削減できると公表しています。※
あくまで設定温度28度という数字は目安。自分が快適と思える設定温度で、無駄な電力を調整しながらエアコンを利用しましょう。
昨今の電力ひっ迫により「節約」を重視する傾向にありますが、熱中症で身体を壊しては本末転倒です。バランスを取りながら、自分のベスト温度を設定しましょう。
エアコンの電気代が一番高くなるタイミングは?
エアコンの電気代が一番高くなるのは、スイッチを入れて設定温度に達するまでです。
また、外気温が高い時に設定温度を低く設定していれば、消費電力は多くなり電気代は高くなります。
冬場は室内の温度と外気温の差が大きくなりやすく、地域によっては、夏場よりもスイッチを入れた直後の消費電力が大きくなりやすい場合もあります。
エアコンが設定温度に達してしまえば、自動的に消費電力を抑えた運転に切り替わります。この場合、多くのエアコンは100W~200W程度で運転可能です。
仮に200Wで1時間使い続けたときの電気代は5.4円なので、外気温が大幅に変わらない限り、低い消費電力で運転できることになります。
エアコンつけっぱなしがいい場合の判断基準は?
エアコンをつけっぱなしについての判断基準
- ずっと家にいるか
- ちょっとした外出
- 数時間の外出や仕事に行く
外出の予定が無くずっと家にいる場合、エアコンのスイッチをこまめにオン・オフするよりも、つけっぱなしにしていたほうがお得と言えます。
例えば、夏にエアコンを利用する場合、涼しくなったらエアコンを切って、暑くなったらエアコンをつける行為を繰り返していると、消費電力が高い状態で使い続けることになります。
ずっと家にいる人でも、散歩をしたり、コンビニに飲み物を買いに行ったりなど、ちょっとした外出の機会もあるでしょう。
エアコンのスイッチを切るか切らないかの目安になるのは、30分かかるかどうかです。
家電メーカーの「ダイキン」では、30分間隔でこまめにオン・オフを繰り返すより、つけっぱなしにしていたほうが消費電力が小さいという結果を公表しています。
数時間の外出や仕事に行く場合は、一度エアコンのスイッチを切ったほうが良いでしょう。消費電力は低いと言っても、数時間分の電気代はかかってしまいます。
エアコンつけっぱなしのメリット
- いつでも快適
- つけたり消したりを考えなくて良い
- 睡眠の質が上がる効果が期待できる
エアコンを利用すると暑さや寒さから解放され、いつでも快適な温度で過ごせます。夏場であれば、宅時に部屋が暑く、急いで冷房のスイッチを入れる必要もありません。
冬場であれば、朝起きた時から部屋が暖かいので、寒くていつまでも布団の中にいたいという気持ちも少なくなるでしょう。
つけっぱなしにすると決めていれば、エアコンのスイッチのオン・オフを考えなくて良くなります。
「そろそろオフにしたほうがいいかな?」と迷うことがなくなり、リモートワークや趣味にも集中できるでしょう。
夏場の電気代を節約するために、冷房のタイマーを入れて眠る人も多いのではないでしょうか。しかし、タイマーが切れた後に「暑くてよく眠れなかった」と感じる人も珍しくありません。
エアコンをつけっぱなしにしておけば、寝苦しさに悩むことがなくなるため、睡眠の質が高くなるでしょう。
エアコンつけっぱなしのデメリット
- 電気代は0ではない
- 部屋の環境が悪くなる
- 気温を体感できなくなる
つけっぱなしにすれば、スイッチをオンにした後の大きな消費電力を抑えられます。
しかし、低い消費電力で運転しているとは言っても、電気代は0ではありません。エアコンの性能や環境にもよりますが、1時間あたり5円程度かかってしまうことは把握しておきましょう。
エアコンを使用することによって、部屋が乾燥することもあり、肌の乾燥や喉が痛くなる可能性があります。
また、エアコンの運転中はフィルターの清掃などを行えないため、部屋の空気環境が悪くなるケースも少なくありません。
気温の変化を感じ、その日の服を決めたり食べ物を変えたりする人も多いことでしょう。
しかし、一定の温度で生活していると、季節の移り変わりを感じにくくなり、服や食べ物が単調になる場合があります。
※ と言うことですが・・・
ちなみに我が家の場合は、リビングはワンコがいるのでつけっぱなし。
その他、寝室などは在室時のみ使用。就寝時は朝までつけっぱなし。です。
